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主な病気について 中枢神経系
■ 心身症 |
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■ 心身症 |
身体がだるい、胸が苦しい、首が回らない、動悸がする、息苦しい、胸が痛い、胃が痛い、腹が張る、下痢を繰り返す、寝ている間に多量の汗をかくなどの種々の症状を訴えるときに心身症も考慮します。心身症とは、明らかな身体疾患があり、その原因として心理社会的ストレスが関与している場合をいいます。
診断のためには、患者の性格と発病状況とに注目します。性格は真面目人間、仕事中毒症などとして表現されるような「過剰適応」の傾向が多く見られます。自分の欲求不満を抑え、周囲の人たちのために仕事、対人関係、教育,家事などに最善を尽くそうと努力を続けることによってストレスが高まり、それが身体の病気を引き起こしてしまったと考えます。
休養が一番の治療法です。厳しすぎる生活指導でなく、患者に自発的な生活上の工夫や努力をさせるようにします。また、食生活の乱れ、飲酒・喫煙、運動不足、不適切な姿勢など不健康な生活習慣があればそれを改善します。身体的症状の治療も一緒に行います。例えば、胃潰瘍なら粘膜保護薬やガスターなどのH2ブロッカー、気管支喘息なら気管支拡張薬などを処方します。精神症状に応じて、抗不安薬、抗うつ薬、睡眠薬などを処方することもあります。精神療法や行動療法、例えば不安の低いレベルのものから高いものへ次第に慣れさせる脱感作療法、リラクゼーションなどを心療内科や神経科の医師のもとで行うこともあります。
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