主な病気について 消化器系
 ■ 胃食道逆流症
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監修:医)三喜会 有楽橋クリニック 
鐘ヶ淵クリニック 
院長 林 泰 先生 
 ■ 胃食道逆流症
 
 最近、胃食道逆流症、逆流性食道炎が話題になっています。胸やけがする、胸のあたりがしみる感じがする、胸が締め付けられるような強い痛みがある、みぞおちから胸の下にかけてチリチリと焼けつくような感じがする、喉がイガイガする、しつこい咳が出る、食べ物が喉につかえる、飲み込みにくい感じがする、ゲップが頻繁に起こる、酸っぱい胃液が喉や口までこみあげてくるなどの症状が、横になったときやかがみこんだときなどに起こる場合は逆流性食道炎の可能性があります。

 暴飲暴食、刺激物、タバコなどが誘引ですが、肥満、前かがみの姿勢、便秘、腹部の締め付けなど腹圧がかかることや食後すぐに横になることも原因となります。

 お腹いっぱいに食べた場合、胃袋が空っぽになるのに約2-3時間要します。胃の中に食物があると、胃は消化活動をし、内容物を十二指腸へ送り出します。食事をした後寝る時は、胃の出口が右側にあるため右を向いて寝ると良いのですが、仰向けに寝たり、左を下にしたりして寝ていると、何時までも胃のなかの食物が排出されません。腹圧が加わると内容物は十二指腸の方へ流れていくのですが、下部食道の括約筋が緩んでいる場合、胃の内容物や胃液が食道へ逆流することもあるのです。
 
  胃の壁は円柱上皮で酸に強いのですが、食道の壁は皮膚と同じような扁平上皮で出来ていて酸に弱いので、胃食道逆流を繰り返していると、逆流性食道炎を起こしやすいのです。逆流性食道炎を繰り返していると、食道がんも起こしかねません。

 一般に昼食は粗食にして、夕飯にご馳走を食べる習慣になっていますが、遅く食べる場合は軽食で済ませるか、食事をした後、2時間は横にならないようにするのが好ましいのです
 治療薬はプロトンポンプ阻害薬のパリエットやタケプロンなどがあります。
 
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